アイ・ソー・ザ・ライト
前回に引き続き、今回も実在した人物の作品を。
今回はカントリー歌手、ハンク・ウィリアムスの伝記映画、
『アイ・ソー・ザ・ライト』。
「ロックの父」と呼ばれた伝説のシンガーの物語です。
1944年、アメリカのアラバマ州。
オードリーと結婚して幸せな日々を過ごし、
カントリーシンガーとしても成功を収めていたハンク・ウィリアムス。
公私ともに順風満帆に見える彼だったが、
オードリーもシンガーの夢を抱えていたことから
家庭内に不穏な空気が流れる。
やがて子供に恵まれたのを機に再び支え合う二人だが、
ハンクがスターとして活躍するほどに
オードリーとの溝が大きくなっていく。
その苦しみから逃げようと、彼は酒に溺れ、
ほかの女性と関係を持つようになる。
(2015年・アメリカ)
カントリー音楽がふんだんに織り込まれていて、
音楽はとても良かったです。
俳優陣も魅力的で良かったし、
時代観も表れていて申し分がないだけに…。
ストーリーに抑揚がなかったからか、私が期待しすぎていたのか、
あんまり入り込めなかったのがとても残念でした。
波瀾万丈の生活であったことは間違いないはずなんだけど、
どこか全体的に淡々としている印象が拭えず、
ハンクの苦しみや痛み、悩みなどの深みが
あんまり描かれていないような気がしました。
私はハンク・ウィリアムスの存在自体知らなかったので、
知っている人だともう少し感情移入出来るのかもしれません。
音楽は良かったので、彼の曲は聴いてみたいと思います。