歌い手魂其の百十六・Diana Ross(The Supremes)
『キャデラック・レコード』の流れからEtta Jamesを紹介したので、
今回は『ドリームガールズ』の流れから「モータウンの女王」Diana Rossを。
『ドリームガールズ』は元々Diana Rossが所属していた
『The Supremes』をモデルに描かれていると言います。
Diana Rossと言えば“If We Hold On Together”は
思い入れが深く、とても素晴らしい曲です。
Diana Ross - If We Hold On Together
中学生の時に、英語の時間で習いましたが、
それ以来近くにいてくれる力強くて温かい曲。
『The Supremes』のリードシンガーとして1961年にデビュー。
グループとしても数々のヒット曲を出しましたが、
個人的に思い入れの深い曲は“You Can't Hurry Love”です。
The Supremes - You Can't Hurry Love- 1966
大学の軽音楽部の時、ブラックミュージックのカバーユニットを
組んでいて、その時に歌っていた曲です。
カタカナで英語を聴きとっていたのをよく覚えています。
元々Diana Rossが目立っていた『The Supremes』ですが、
1967年からは『Diana Ross & The Supremes』にグループ名を変え、
1970年にグループを脱退しソロデビュー。
同年に“Ain't No Mountain High Enough”をリリース。
Diana Ross ◊ Ain't No Mountain High Enough ◊ 1971
包み込むような温かみのある声が印象的です。
“Theme From 'Mahogany'(Do You Know Where You're Going To)”も
ソロ初期の代表曲の一つで好きな曲ですが、
私がこの曲を初めて聴いたのはMariah Careyのアルバムでした。
美しくてどこか切ない旋律が心に残ります。
Diana Ross Theme From Mahogany Do You Know Where You're Going To 1975
Mariah Careyの他にJenifer Lopezなどもカバーしている名曲。
1971年にBilly Holidayの伝記映画に主演していたとは初めて知りました。
私の中でDiana RossとBilly Holidayがあまりリンクしないのですが、
レンタルしてたら是非観てみたいと思います。
また映画『Wiz』ではMichael Jacksonとも共演していて
その中の“Brand New Day”は大ヒットしたそうです。
楽しそうな雰囲気がこの曲を聴くだけでも伝わってきます。
Diana Rossが映画に出ていたというのはイメージになかったので、
とても新鮮な感じがしました。
デュエット曲と言えば、Lionel Richieとの“Endless Love”が有名。
二人のハーモニーが秀逸。
Endless Love - Diana Ross & Lionel Richie
今やデュエット・バラードの定番曲です。
1980年リリースの“Upside Down”はそれまでのDiana Rossの
イメージとは違ったディスコナンバーで面白いです。
こういう曲を歌っても柔らかい歌い方が変わらないのが、
彼女のオリジナリティでもあるんだと思います。
1984年に亡くなったMarvin Gayeに捧げた“Missing You”がヒット。
二人は1973年にデュエット曲を歌っていました。
錚々たるメンバーとデュエット作やコラボをしたり、
今でも名立たるミュージシャン達に大きな影響を与えたDiana Ross。
『The Supremes』時代から計18曲のビルボード1位を獲得していて、
これはビートルズの次ぐ史上2位の記録だそうです。
最後に、やはり『The Supremes』時代の曲から、
“Stop In The Name Of Love”を。