昭和歌謡大全集
今日も昨日に引き続き「昭和歌謡曲」に焦点を当てた作品を。
今回はそのものズバリ『昭和歌謡大全集』。
村上龍さんの小説を映画化した作品です。
「昭和歌謡」は好きですが、やっぱりこれもハマらず…。
東京都調布市。
この町に暮らす6人の少年、イシハラ、ノブエ、ヤノ、スギヤマ、カトウ、スギオカ。
普段はバラバラに生活している彼らは、
儀式と称して定期的にカラオケ・パーティを行うことで繋がっていた。
彼らがそこで歌うのは昭和の歌謡曲のみ。
ある日、睡眠不足のまま町をさまよっていたスギオカに、
猛烈なスピードで歩いて来た中年女性ヤナギモトがぶつかる。
転びかけたスギオカだったが、無視して歩き去るおばさんのお尻に欲情を覚え、
怒るどころかお茶に誘い…。
(2002年・日本)
映画として、というよりまず物語の価値観自体に
共感を覚えませんでした。
見れば見るほど嫌悪感が増すのはあんまりない(笑)。
ノリが好みじゃなかったのもありますが。
クライマックスで語られる「オバサン」の定義にはなるほど納得。
多分その「定義」があっての上で作品だから、
嫌悪感を抱いても当然か、と思うに至りました。
それも込みで、どうして「昭和歌謡」にこだわるのか、
その意図が読めないままでした。
元々の設定もあんまり生かせてない感じ。
でも、役者さん達は好きです。