ギター弾きの恋
今週はジプシー・ジャズの映画を紹介。
今回は昨日紹介したジャンゴ・ラインハルトに憧れた
ギタリストのお話、『ギター弾きの恋』。
数年前に観た事がある作品だったのですが、
『永遠のジャンゴ』を観たのをきっかけに改めて鑑賞しました。
1930年代、シカゴ。派手で目立ちたがり屋のエメットは、
才能に恵まれたジプシージャズのギタリスト。
演奏が始まると誰もがうっとりとその美しい音色に聞きほれる。
しかし、一方で彼は娼婦の元締めという顔をもち、
女遊びにも目がなく、芸術家にありがちな破滅的な生活を送っていた。
そんなある日、エメットはひょんなことから口のきけない娘
ハッティと出会い、次第に愛するようになるのだが…。
(1999年・アメリカ)
『永遠のジャンゴ』を観た後だったのもあり、
ジャンゴがいかにすごいギタリストだったのかも分かって
よりその世界観を楽しむ事が出来ました。
普通の自己表現が下手だから、表現者は他の表現方法を求めるのかもしれません。
それは個人的にもすごく共感が出来る事なのですが。
恋に落ちる理由って、才能とかではなくもっと純粋で単純な「その人」だと思うし、
だからこそどうしようもない感情や食い違いが生じてしまうものです。
失って初めてその大切さに気づく、というのはありふれた言葉ですが、
実は自分が何を求めているのかすら、ちゃんと知っている人は
そうそういないような気もします。
そして失ってしまうんですけどね。
ショーン・ペンの演技も素晴らしかったです。
やっぱりジプシー・ジャズの音楽観はやっぱり好きだなぁ。