【ギター】Vox Starstream Type 1 Plus Mahogany 徹底レビュー
どもdeeです。
消費税増税前にmy new gearしたVox StarStreamのレビューです。
自分が買ったのはVSS-1P-MH-WH、
Vox Starstream Type 1 Plus Mahoganyの白いモデルです。
長い記事になったので要点を先にまとめるスタイル。
○良かった点
・ギターとしても値段以上の品質。コスパは高い。
・モデリング機能に説得力あり。全てが実戦向けで納得。
・Type 1 Plusになって電池がなくてもギターとして稼動。
モダンなトーンなので好みはあると思うが音は良い。
・とにかくアコースティック系のモデリングが好き。
・見た目は好みが分かれると思うけど近未来的なルックスギターは好き。
ガジェット感を楽しめ!そして身体にフィットする!
・PUの音からモデリングしているので、Variaxの欠点である
ブリッジミュートの不自然さが解消されている。
・単三電池で駆動して結構もつ。
○悪かった点
・自分の筐体は塗装が若干荒い。
・アームはフローティングしないほうがいいかな。ボディについてないと
アコースティックな感じに違和感あるかも。
・PUがモダンすぎる。ピッキングに対しのっぺりとした出音。
(ここはそれを歓迎する人もいるだろう)
・家で使うのにアダプタかUSBで駆動したらいいのに。
・チューナー欲しかった。
・ギターシンセにはストリングス欲しかったし、オクターブ調整があるといいな。
・サスティーナーの機能はいいけど、サウンドオンサウンドがしたかった。
・バンジョーとナイロンギターはイマイチ。
※でも概ね不満なしかなあ。
■Vox Starstreamとは?
さらに12弦ギターやアコースティックギター、
クラシックギターにドブロ、シタール、バンジョー、ギターシンセ、
オルガン・・・このような多彩なサウンドを出すことができる
モデリングギターがVox Starsreamです。
モデリングギターといえばLine6のVariaxの一強でした。
VoxはVariaxとは違うコンセプトのモデリングギターです。
VOXというと老舗のギターアンプメーカー、
そしてギターマニアにはピザールギター代表格の一つと位置付けされる
メーカーですが現状ではKORGの子会社で、モデリングの中核のDSP部分は
KORGが開発してます。
VOXのギターは現状Starstreamだけです。
ファントムやティアドロップは作り続けて欲しいなあ(全然別件)
■ボディについて
通常のStarstreamのボディ材にはマンゴーが使われてますが
自分が手に入れたのはマホガニー製でした。
通常のStarstreamはフィリピンで製造され日本で組み立てされているようです。
日本で組み立てと表記されてました。
ボディは木材の中心部分に樹脂製のフレームが取り付けられてます。
ボディに使用されている木材はスタインバーガーよりちょっと大きいくらいですが
このフレームのおかげで座っても立っても身体にフィットして
すごく弾きやすいです。ちょっとParkerギターに似たデザインだったので
一緒に撮ってみました。
通常のモデルはオイルフィニッシュ着色のようですが、
マホガニーのモデルはボリ塗装塗りつぶしになってます。
見た目より質量があって測ってみたら3.3kg。
2kg台でよかったんではないのと個人的には思いますが
もしかしたら質量で音が変わるからこの重さにしたのかも。
■ネックについて
ネックはハードメイプル、指板はローズウッドです。
指板はフラット気味、ミディアムジャンボ?くらいのフレットで弾きやすいです。
ネックのシェイプも面白くてスペック上ではCシェイプとのことですが
4フレットぐらいまで太めでその後は細いシェイプです。
仕込み角度も悪くない。弦高が高くて弾きにくいとかは感じません。
ヘッド裏には電源の注意書き、シリアル、製造はベトナム、
組み立ては日本であることが表記されてます。
ヘッドがボディカラーとマッチングヘッドになってます。
個人的にはヘッドがメイプルのままよりマッチングヘッドが好き。
唯一ヘッドのデザインがVoxっぽいかなあ。
ポジションマークが人工アワビかな?
シェクターダイアモンドシリーズで使用されている人工アワビより
質がいいようで光沢十分です。
ローズウッドにムラもあんまりないいい感じ。
■コントロール
まずはピックアップから。
Voxオリジナルのミニハムバッカー、XLMを2つ。
XLMはシングルコイルサウンド用にコイルタップできるようです。
パッシブモードで試してみると、とてもモダンなピックアップです。
レンジが広くクリアですが、ヴィンテージ的な味わいはなく
立体感やニュアンスという意味では物足りないかな。
エレクトリックは12個のポールピースを単独で調整でき、
大きさも通常のハムバッキングより小さい独特のデザイン。
交換は難しそうです。
そのためVariaxの欠点であるブリッジミュートの不自然さはありません。
元々のPUのキャラが大きく影響しているように感じられます。
やはりヴィンテージっぽさは無くモダンなサウンドキャラクターです。
ちなみにType1 Plusと通常のType1の違いは、パッシブモードです。
電池がなくなったり、DSP部分の電源が入ってなくても
通常のギターとして弾くことができます。
パッシブモードの場合。。。自分の感覚でいうとPRSにちょっと似てるかも。
モダンでクリアですが、ヴィンテージ的な味はありませんねえ。
ブリッジのサドルは各弦が独立したピエゾになっているとのこと。
アコースティック系のモデリングにはピエゾが使われます。
ボディエンドにある黒いプレートとツマミがあるところが
モデリングの本体です。中心の大きなツマミでタイプを選び
PUセレクターのポジションそれぞれにトーンが決められてます。
エフェクターが装備されておりONにすると
なので拘らなければこのギターだけで機材は完結します。
あとヘッドフォン端子がありサイレントギターとしての役割もw
エフェクトとフォンはオマケって印象ですが、
人によってはありがたい機能なはず。
この記事書くにあたってヘッドフォンは初めて使いましたが
アンプ無しで完結するのはいいな…とくにアコギはリバーブなので。
判りにくいところ補足するとB'TWEENはハーフトーンです。
VARIATION1はフロントとミドルのハーフトーン、
VARIATION3はミドルとリアのハーフトーンでストラト準拠。
VARIATION2はフロントとリヤのMixですがちょっとだけテレっぽい。
Down12Stiringsは基本オクターバです。
※が付いているところはトーンに特別な役割があります。
元々のPUの特性で、全体的にコンプがかかったような音です。
ただそれが悪いってわけでもなく、全体的にはよくまとまってます。
付けずらい印象です。ボリュームを少し下げて強めにピッキングすると
ちょっと狙った感じになるので開発者のピッキングがワイより強い!?
このギターの素晴らしいところはアコースティックセクション。
よく聴くと弾き手には不自然に倍音が付加された感じもあるのですが
聞き手には割と自然なアコギ、12弦サウンドを再生してくれます。
#今日のおやすみ
— Livaeal (@Livaeal0) September 26, 2019
アコースティックなギターな音がいい
後輩に捕まってこの時間
また明日〜 pic.twitter.com/7YoDoAMTyD
ボディを叩く奏法をのぞけばLivaealのプレイをそのまま弾けるクオリティ。
いままでエレキでアコギのニュアンスを出そうとしても
3弦がプレーン弦か巻き弦かの違いが出やすかったのですが
Starstreamはかなりがんばってます。
ずっと弾いているとアコギ用のトーンに付加された倍音が感じます。
弦押さえるときのきゅってノイズがオクターブ上で出てるような
錯覚に陥りますwそこはやはりモデリング。
でも素晴らしい。好き。
飛び道具トーンですがシタールは問題なく、むしろ共鳴弦を再現するという
いままでのギターシンセなどでもやらなかった新要素がw
ドブロはともかくバンジョーはすこしニュアンスが足りない?
クラシックギターも嘘っぽいのはまあ仕方ないかなあ。
#今日のおやすみ
— Livaeal (@Livaeal0) September 28, 2019
ギターシンセ機能をつかってみた
明日より通常運用です
ダークナイト
ジョーカーが一番カッコいい
シュタゲは一度ちゃんと観たい
結局ラグビー観戦に全力すぎてオールスター感謝祭はちっとも観ずに居眠りw
また明日ー pic.twitter.com/JjX0e0jBTs
ギターシンセはアナログシンセ、アナログベースシンセが用意されてます。
サスティナーという機能はエレハモのフリーズやスーパーエゴのような
一度出した音を機械的に伸ばし続けてさらにその音にビブラートして
ギターの音をオルガン的なサウンドに変換します。
サスティンした音をホールドしたまま、音を重ねられる機能があればいいのに。
#今日のおやすみ
— Livaeal (@Livaeal0) September 27, 2019
サスティンって機能で遊んでみました
サウンドオンサウンドができたらなおいいのですが
女子バレー
世界ランク1位のセルビア撃破
僕のワンダフルライフ
あらすじだけで泣ける
阿部慎之助、引退試合にホームランヤバい
また明日ー pic.twitter.com/UplL5QOOkX
ギターシンセはキングクリムゾンやスティーブモーズが使うような
ストリングスっぽいトーンがあればよかったかな。
オクターブを変換させるような機能もあったらよかった。
ギターシンセ部分はプレイヤーのスタイルにあわせて廃止もふくめ
一番要望が多いところだと思いますが、個人的には載せてくれて
ありがとうといいたい。。w
トーンには特別な機能もあるので普通のギターより頻繁に触ります。
普通のギターよりトーンの効きが鋭くしぼっても音痩せがないため
エレキやアコギの音を使っても、ついついいい感じのところを探します。
ボリュームの効きもいいですが、やはり通常ギターと
ちょっとニュアンスが違います。
ボリューム10だとのっぺりしますが8にするとピッキングのニュアンスが
載りやすくなる気がします。特にエレキ系。
トルクは適度な重みがあって使いやすい。
不満なしだし、この辺がこのギターを使いこなすキモだと感じてます。
電池は通常の単三駆動でスペック上11時間もつらしいです。
充電式の水素電池も使用可。今時ならUSB電源が使えて
ファームウェアアップロードはあってもいいかなあ。
アームは3本のスプリングが入っていましたが
かなり重かったです。通常使わないほうがいい?w
1本抜いたらかなり使いやすくなりました。
2点支持です。セッティングを一番煮詰めたら印象変わるポイントかも。
見えないところは若干いい加減なのは外国製ゆえw
マイクロチップの基盤が多く、トーシロには触りたいという欲望すらうかびません。w
その他、ナットとペグは汎用品で拘る人は交換したくなるポイントかも。
個人的には全然大丈夫。一時期の韓国・中国製よりいいです。
アジアのギターの品質は結局のところ検品元による感じです。
高級ギターとは違いますが安いギターの品質は90年代よりいいのではないかと。
ストラップピンは通常より大きめで普通のストラップも気軽にかけられませんw
一度、ビスをはすしてつけましたwww
フレームを交換できたら面白いのですが、交換も一苦労な構造になってます。
せめてネックプレートはかねてなくてよかったのでは?w
交換用にフレームだけ安価で販売してほしいwww
■まとめ
長々としたレビューを読んでいただきありがとうございます。
結論からいうと素晴らしいギターなので、もっと流行ってほしい。
自信をもってオススメできます。
KORGだからPRS辺りとコラボしたらいいんでないか。
基本、不満点はいままでの通常のギターがもつニュアンスからの乖離であって
若い人が最初の1本とか2本目とかにもったら全然印象違うような。
(でもガレージロックにはこのギターは必要ないかなあ)
録音だけでなくライブにもオススメ。Livaealでも買った当日使いました。
シタールのトーンが欲しいだけでもコレを買う価値あり。
#今日のおやすみ
— Livaeal (@Livaeal0) September 25, 2019
命の息
Livaeal
実際にVoxを使う証拠動画
シタール使います
もう帰りでお腹びたびた
明日も後輩から飲み誘われて満月
人と人って聞くほど難しい
有楽町線来ないと思ったら東武東上線が大変なことに?
パズドラ、ストーリーモード結構面白かった
また明日ー pic.twitter.com/UgNhGo6q8i
最後にVariaxとの違いについて。
VariaxとVoxの違いは以下と個人的には感じてます。
○Line6 Variax
・全体的に高価なヴィンテージをモデリング
・サウンドのまとめ方がこもった感じ
・PCを使って細かなセッティングが可能
・チューニング変更機能有り
・電源は充電が基本
○Vox Starstream
・トーンの元ネタは基本伏せて汎用的
・明るく使いやすい音色
・プリセットされた音のみで拡張性は無し
・ギターシンセはVariaxにない機能
・電源は電池で気軽
Variaxとは目指す方向性が違い、より実践に的を絞ってる印象です。
過去の記憶の照らし合わせですが、細かくセッティング可能は
メリットにもデメリットにもなります。
個人的にはStarstreamは即日ライブに使えるくらいキャラが
立っているし新品投売りされやすくオススメ。
現状、中古より安く売ってますw