SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

メロトロンという楽器

deeです。こんちは!

今回は「め」なので「メロトロンって楽器」でいきます。

知ってます?メロトロン。

メロトロンはアナログのサンプラーといえる楽器で
見た目はキーボード楽器です。

その構造は若干、強引なんですが
鍵盤を押さえるとテープが再生されるという構造です。
それぞれの鍵盤にテープと再生装置が付いてる
イメージなので相当強引な構造になっていたのです。

さらにテープには長さに限りがあるので
8秒以上の再生は不可能だったとのことです。

さらにそのテープを巻き戻す手間もありました。
その上、モータが非力だったために押さえる鍵盤が
多くなっていると音程がフラットしてしまう。。。(T_T)

そのような構造だったので早いパッセージを
弾くには向いていませんでした。

欠点ばかり書き連ねてきましたが
この楽器の魅力はテープを使用してるがゆえに
他にはない個性を持っているのです。

1つのテープに幾つかのトーン・・・
例えば、フルート、ストリングス、人の声などが入っており
テープのヘッドをずらすことで音を切り替えます。
フルートが録音されている場所と
ストリングスが録音されている場所の中間に
ヘッドを置くと両方がミックスされ再生されるのが
なんともアナログ。

なによりテープに録音された
その楽器のトーンがなんとも霞がかったような
トーンで幻想的なんです。

有名なところではビートルズ
ストロベリーフィールズフォーエバー」だとか
キングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」などに使用されています。
やっぱり、俺がこの楽器のトーンを自覚して初めて聞いたのは
レッドツェッペリンでした。
4人のバンドなのに「レインソング」で壮大なストリングスの音が
聞こえてきたときにどうやってるんだろうと不思議に思ってました。

その、メロトロン。
実は実物を未だ見たことないし
実音を聞いたことがないのです。

今でもプロユースな高価な楽器なので、なかなかお目にかかれません。
現在はデジタルでソフトシンセ・ハードシンセ共に
再現されたものもあるのですが、
やっぱりテープじゃないとと本当の魅力を感じられないかなあと思います。
スマホ用のアプリでもあるようですね。

本物の音を聞いたらショボくてがっかりしちゃう心配もあったり・・・。

現在でも、例えばラブサイケデリコだったりももいろクローバZの
録音にも使用されていたりとアナログ・ローファイですが
現役で現場で使用されているようです。

またそのトーンに魅了されている人は多いようで
ネット上でもメロトロンを使用した名盤のカタログを
よく見かけます。

また自作したツワモノもおられるようで・・・

http://1ikkai.com/2013/09/14%E5%80%8B%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%92%E5%86%85%E8%94%B5%E3%81%97%E3%81%9Fdiy%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3-melloman-mk2/

NHK Eテレで放映されている音楽番組、
ムジカ・ピッコリーノのファンなんですが
彼らが旅をする飛行船の名前も
「メロトロン号」・・・
マニアックすぎるだろうって
思わずツッコミをいれてしまいました。


世の中の移り変わりって早くて
ちょっと前まで当たり前に在ったものが
新しいものに置き換わっていたり
いつの間にか無くなっていたりします。

楽器の世界って世の中とは
ちょっと時間の流れ方が違っていて
世の中では、既に廃れてしまった
技術や美学がずっと息づいていたりします。

俺は新しいものも好きですが
昔のものも好きです。
懐古、大好き。

メロトロンにもいつか出会い
音を出して遊んでみたり
曲を作ってみたりしたいものです。
でも、出会えずに
ずっと憧れを持ち続けるのもまた一興かなとも思います。

というわけで次回は「き」でー。