歌い手魂其の十一・Simon & Garfunkel
前回紹介したさだまさしさんが影響を受けたミュージシャンと言う事で、
繊細なギターの音色と歌声、そしてなにより二人のハーモニーが絶妙。
1964年にデビューし、1970年に解散したSimon & Garfunkelですが、
その後も断続的に再結成しているそうです。
私の中で一番イメージが強いのは、やっぱり“Sound Of Silence”。
Simon And Garfunkel - The Sound Of Silence (with lyrics)
Simonの丁寧な低音に、Garfunkelの囁くような声が絡み合って、
歌詞の世界観を見事に表現しています。
“Sound Of Silence”や“コンドルは飛んでいく”(これは元々カバーですが)は、
音楽の授業で習いましたが、それ以前に耳馴染みがあったと思っていたら、
私の親が好きで聴いていたようです。
さだまさしさんもそうでしたが、こうして振り返ってみると、
「小さい頃に親が聴いていた」というのはとてもありがたいものです。
“明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)”もとても有名な曲で、
歌詞、メロディともに秀逸です。
でも、このアルバムを制作後、二人はソロ活動に移ったんですね。
この曲は国内外問わずかなり有名な作品で、
Aretha FranklinやElvis Presley初め
名立たるアーティスト達がカバーしていて、
それを追うだけでもこの曲の素晴らしさを実感します。
因みに、ビルボードでシングル・アルバムともに年間チャートNo.1を獲得したのが、
この『明日に架ける橋』が初めてだったそうです。
そういう、静かで穏やかな印象が強かったSimon & Garfunkelなので、
“冬の散歩道(A Hazy Shade of Winter)”を聴いた時は結構衝撃的でした。
Simon & Garfunkel - A hazy shade of winter
個人的にはこういうロック色の強い曲は大好きです。
70歳も半ばを迎えたSimon & Garfunkelですが、
まだまだ現役というのがすごい。
そういう方達を見るだけでも単純に励まされる気になります。
また、つかず離れずの二人の関係性も面白いところですね。
(最近Paul Simonが引退を示唆する発言をしましたが
…今後の動向も気になります)
私はベスト盤を1枚持っているだけですが、
それを改めて聴いた上で最後に“Scarborough Fair”を。
重なっては響き合うメロディとハーモニーが素晴らしいと思っていたら、
元々イギリスの伝統的バラードだったというのを今回初めて知りました。