once ダブリンの街角で
最近ジョン・カーニー監督の作品を観たので、
以前観た『once ダブリンの街角で』を改めて観ました。
最初はアメリカで2館だけの上映だったのが、
口コミで140館の上映にまでなったラブストーリーです。
ダブリンの街角で毎日のようにギターをかき鳴らす男は、
ある日、チェコ移民の女と出会う。
ひょんなことから彼女にピアノの才能があることを知った男は、
自分が書いた曲を彼女と一緒に演奏してみることに。
すると、そのセッションは想像以上の素晴らしいものとなり…。
(2006年・チェコ)
全編を通して、音楽に溢れていて、
しかもその曲が皆素晴らしい。
主演のグレン・ハンサードは、
アイルランドのバンドのフロントマンだそうで、
その歌声は力強さの中にも切なさを奏でています。
ヒロインのマルケタ・イルグロヴァとのハーモニーが、またいい。
音楽と歌によって作り上げられていくストーリーに、
今までの音楽映画とはまた違った印象を受けます。
元々、製作費がなかったというこの映画。
そこがまたいい味を醸し出し、
その世界観に引き込まれます。
音楽を聴くだけでも、この映画を見る価値はあります。
以前、この映画の中の曲“falling slowly”をカバーした事があります。
切ないメロディに、重なり合う二人の繊細なハーモニーが
心に響く名曲です。