SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

僕のピアノコンチェルト

3週続けたピアニスト映画特集は、とりあえず今週でお終い。

今回は『僕のピアノコンチェルト』です。

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単に「音楽映画」とは言えない、

(今までに紹介してきた映画もそうですが)

その中でもちょっと異色を放った作品です。

 

主人公は幼くしてピアノを弾きこなし、

12歳で飛び級して高校になる天才児。

親の期待を背負い、周囲になじめない彼は、

ふとあることを思いつく…。

(2006年・スイス)

 

映画予告を見た時から、ちょっと違う感じはしていました。

大抵、「音楽に秀でた」と言うと、

それ以外に着目する事はあんまりありませんが、

この主人公の少年ヴィトスは全てにおいて秀でているのです。

 

「天才」・「神童」などと言われ、他と一線を画する事が、

果たして教育として正しいのか…。

今まで普通に愛していた親が、

自分の「能力」ばかりを重んじて「自分自身」を見てくれない。

そういう葛藤に悩まされる事は、

実際はそう少なくない事だと思います。

 

むしろ、自由にしてくれた方が、

子供としては伸びると言うか…。

それは教育方針にもよるので一概には言えませんが。

 

何にせよ、子供がその能力を発揮する為には、

常識に捉われた教科書なんて必要ないと思います。

実は子供が大人を利用している、なんて事も、

思っているより多いんじゃないかな、と思う。

自分の子供の頃の感覚を、ちょっと思い出しました。

 

どれだけIQが高くても、どんなに才能に溢れていても、

小生意気でも、何にしても、etc...

子供は単純に愛すべき存在であって、

それ以上にはなっても、それ以下にはならないものです。

 

それでも、両親がヴィトスの事を思っているのはひしひしと感じるし、

お祖父ちゃんの存在も欠かせません。

何のかんので、また泣いてしまう私なのでありました。

 


Vitus Trailer