歌い手魂其の八十六・布施明
前回、Gloria Gaynorの代表曲をご自身で訳詞し、
カバーしたと紹介したので、今回は布施明さん。
豊かすぎるほどの声量で圧倒される歌声です。
まずは先述したGloria Gaynorの“I Will Survive”のカバー、
“恋のサバイバル”です。
このカバー版は初めて視聴しましたが、
全然違う曲にも聴こえるし、
布施明さんの声も大分新鮮に感じられました。
1965年にデビューした布施明さんですが、
元々はザ・ピーナツに憧れて歌手を目指したというのは意外でした。
1975年リリースの“シクラメンのかほり”のヒットで多数の賞を受賞。
流石の歌唱力です。
この曲は聴き馴染みがあると思っていたら、
父親が好んで聴いていたのを思い出しました。
紅白でも常連だった布施明さんですが、
2009年をもって勇退されていたのですね。
最近はそういう方が多くなってきましたが、
内心ちょっと複雑でもあります。
とは言え、今は私自身紅白をあまり見ないのですが。
小さい時は大みそかは紅白と言うのがお決まりだったし、
それで知ったミュージシャンも少なくないので、
大御所の方が出なくなるのは心なしか淋しい気もします。
最後の紅白では“My Way”の日本語バージョンを歌われていました。
マイ・ウェイ ( MY WAY ) - 布施 明 ( fuse akira ) / 마이 웨이 - 후세 아키라
“My Way”は勿論世界的な名曲ですが、
こんなに素晴らしく歌いあげてくれると
聴いているだけで気持ちいいし、心に沁み渡ります。
最近ではお笑い芸人のエハラマサヒロさんのモノマネで
耳にする機会が増えた“君は薔薇より美しい”。
実は私、お笑いも大好きで、一度吉本のステージで
エハラさんのネタを見た事があります。
何組か芸人さん達がネタをするのですが、
エハラさんのネタでがらっとステージの空気が変わるくらい
すごかったのが印象的でした。
いかんいかん、布施明さんの紹介やった…。
1979年のTV番組より。
思っていたより大分かっこよくて衝撃的でした。
2006年に森山良子さんとのデュエット曲、
“やさしく愛して~Love Me Tender”をリリース。
やさしく愛えして~Love Me Tender - 布施 明 ( fuse akira ) , 森山 良子 ( moriyama ryoko)
お二方の素敵な歌声が、しっとりと胸に響き渡ります。
何て円熟した、安心感を与えてくれる曲だろう。
森山良子さんとは他にもコラボしているようです。
動画を色々見ていたら、中島みゆきさんの“時代”を
岩崎宏美さんとデュエットしている映像があったので。
女性の歌にその上のパートでハモってくるなんて、流石です。
最後に “そっとおやすみ”でおやすみなさい。
この曲も森山良子さんと歌っているバージョンもありましたが、
今回は奥村チヨさんとのデュエットバージョンで。