【ギター】Allan Holdsworth を偲んで「54 Duncan Terrace」のコードを解説!
※2017年1月 NAMMでのアランの様子。随分太りましたw
2017/4/17、アラン・ホールスワース死去とのニュースをみました。
革新的なスタイルでエディ・ヴァンヘイレンをはじめとして
スティーヴ・ルカサーやエリック・ジョンソンなど多数のギタリストに
影響を与えた存在と言われています。
今では当たり前となったストラトのリアピックアップに
ハムバッキングを載せたのもアランが最初と言われてます
発生していきました。
自身のこだわりが強いあまりメジャーな音楽やバンドには
参加しても馴染むことができず、ソロ活動に転向しました。
そのため伝説的な存在でありながらビッグヒットありません。
そんな状態だったので金銭的に困ることも多かったようです。
不遇時代にはビールの醸造所でアルバイトしていたことがあるそうです。
生活費のために自身のギターや機材を売却する事も多々あり、
日本でも売られていたことがあります。
全ての機材を手放してしまった話を聞いてエディ・ヴァン・ヘイレンが
お金を貸したり、レコード契約を手助けしたという話があります。
あげく離婚時には前妻に財産分与のカタに自身のスタジオを機材ごと
とられてしまい、その前妻にお金を払いながらレコーディングしていたとか…。
泣けます(;_;)
前フリが長くなりましたが、「54 Duncan Terrace」のコード解説の記事です。
「54 Duncan Terrace」はこんな曲。
ジャズっぽいんですが、浮遊するようなコード進行が不思議な曲です。
突然、がーんとなるギターは??(^_^;)
そしてこの曲冒頭のコードチャートです。
始めに予防線を張ってしまいますが、多分アラン本人と
コードの押さえ方は違うと思います。
というのもアランはコードをワイドなストレッチで押さえることで
有名なんですが、ちょっと自分には押えられない・そして発想に
出てこないコードフォームを使っている可能性があります。
コードネームで解説すると
D/C# → D69 → Eb△7(#11) → Bm9/A
G△9 → Ebm9 → F#/F → Fm9
G△9 → Ebm9 → Fm9 → A2
F△7 → Bb2 → Fm9 → Eb →C#/B
・・・みたいな感じです。
アランのコード進行はいわゆる通常の音楽理論の枠に
はまらない感じでベースとトップノートがあって
中間になるべく音が隣接する音をぶつけていく感じです。
そのため、このふわふわっとしたメジャーともマイナーとも
解りにくい音世界の雰囲気をまねるところから
始めてみるといいかもしれません。
(なんで普通のⅡⅤみたいなコード進行にはあわないかも、
それっぽいリハモが必要になるかもしれません)
ちなみに上記コード進行、アコギでやろうとすると
かなり指に負担がかかります。
本人と同じフォームだとさらにワイドだと思うので
練習するときには注意してください。