ハーモニー 心をつなぐ歌
ちょっと間が空いてしまいました。
結構前にTSUTAYAの旧作棚をじっくり見ていた時に、
タイトルから目をつけていた作品“ハーモニー 心をつなぐ歌”。
刑務所の話ということで、興味を引かれました。
TSUTAYAとGEOを使い分けしてる私ですが、
基本的にTSUTAYAはクーポンが来た時に行くので
旧作コーナーを見る機会が少ないのです。
おなかの子を夫の暴力から守るために殺人を犯した罪で
チョンジュ女子刑務所で服役中のジョンへは、
ある日、慰問にやって来た合唱団の歌声に感銘を受ける。
自分たちでも合唱団を結成しようと思い立ったジョンへは、
半年間で成果を上げることを条件に所長から結成の許可を得て、
早速メンバー集めを開始する。
(2010年・韓国)
本当はすごく重いテーマで、考えさせられる事は多いんですが、
悲愴感が漂っているわけでなくとても観やすいです。
内容からしてもシリアスな映画かと思っていましたが、
コメディ仕立てで役者陣の表情もカラッとしてて明るい。
その分、悲しいシーンは深く伝わってきます。
子どもが生まれたその時にはもう罪を背負っている母親。
抗えない事を知っているが故の苦しさというのは言いようがありません。
刑務所という特殊な場所ではあるけれど、
その中でも仲間と過ごせる楽しい時間もありつつ、
一人一人が胸中に抱えた想いはいかばかりかと
想像するのも痛々しさを感じます。
どんな理由があろうとも、犯した罪は背負って生きなければいけません。
それはもう変えることが出来ない事実です。
それでもこの合唱団のように、一筋の光があることは
とても大切な事だと思いました。