歌い手魂其の二十八・Kurt Cobain（Nirvana）
前回は27歳で亡くなったアーティスト、
Jim Morrisonを紹介したので今回も引き続き27歳で亡くなった
『Nirvana』のギターボーカリスト、Kurt Cobain。
特に続けて書こうと思ってはいなかったんですが、
前回の記事を書き終えた後
『The Doors』の曲をカバーしているミュージシャンを探してみたら、
Kurt Cobainもいたので、今回書くに至りました。
（因みにそのカバー曲は前回の最後に紹介した10分に及ぶ“The End”です）
Nirvanaの結成は1987年、
そんな彼らの代表曲と言えばやっぱり“Smells Like Teen Spirit”でしょう。
曲の持つ独特なイメージに、ストレートで爆発的な力を感じます。
シンプルではあるんだけれども、
だからこそ中毒性のようなものも兼ね備えている強烈な曲です。
また、この曲は多数のミュージシャンがカバーしており、
その名前を見るだけでもどんな風にアレンジしているのかが気になります。
（一曲だけTori Amosのバージョンを聴いてみましたが、
ピアノで弾き語られるその曲はイメージが全然違います。
そのアレンジに対してKurt Cobainは
“素晴らしい朝御飯のシリアルのバージョンだ”と評したと言います）
この曲の登場によってそれまでのアメリカ音楽界は
かなりの衝撃を受けたようです。
それがどういうものだったか、想像だにつきません。
私がNirvanaを知ったのは大学生の時、
軽音楽部の先輩達が挙って「カートは俺が演る！！」と
取り合いしていたのをはっきりと覚えています。
そんな中、“Breed”も印象的な曲でした。
Nirvana - Breed, Live at Pier 48, 1993 In Seattle, WA
私は今まで2ndアルバムの『Nevermind』しか聴いていなかったですが、
1993年にリリースされた『IN UTERO』を当時聴いていたら
こっちの方が好きになっていたかもしれません。
『IN UTERO』は『Nevermind』のメジャー志向からより暗く
（と言っても『Nevermind』自体大分暗いのですが）、
Kurt Cobainの内面に切り込んだ内容にしたそうです。
トップバンドからアンダーグラウンドへの回帰。
多分個人的にアンダーグラウンドの方が性に合ってるんでしょう…（私がね）
その『IN UTERO』から一曲“Heart-Shaped Box”。
Nirvana - Heart-Shaped Box (Live)
カートは勿論素敵ですが、デイヴの激しさも堪らない私です。
このアルバムリリースの翌年1994年に、
Kurt Cobainは銃で自殺。享年27歳でした。
最後に、カート生前最後のレコーディング音源である
未発表曲“You Know You're Right”を。
Kurt Cobainに関する映画もいくつか公開されていますが、
あんまり評判が良くなかったので私は見ていません。
これを機会に、今度観てみようと思います。
