あの頃ペニー・レインと
久々に観たくなったお気に入り音楽映画、
今回は『あの頃ペニー・レインと』。
以前観た時はこれ程ではなかったんですが、
今観ると前観た時よりずっと良くて、思わず涙しました。
キャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、
ブレイク寸前のロックバンドのツアーの同行取材を任された
15歳の少年の姿を描いた青春音楽ムービー。
15歳の少年ウィリアムは伝説的なロック・ライターに
自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。
さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、
グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。
(2000年・アメリカ)
決めつけられた事から外れる、
もしかしたら教育の始まりはそこからなのかもしれない。
今だって、禁止にするからこそ魅力のあるものは多いし、
だからこそ影響力が大きいのは事実です…。
導入部でそう言った事を考えさせつつも、
単純に「色んな曲を聴きたい」とも思わせてくれる
何とも不思議な作品です。
ロックの「良き時代」を描いているだけあって、
今の音楽が商業に成り下がった事も考えさせられます。
個人的にこの映画の世界観・音楽観が好きというのもありますが。
ウィリアムの若さ・青さ・真面目さがたまらなくイイ。
その分、やるせなく・切なく、心に響きました。
真実のある場所、すれ違うものや触れ合うもの…。
始めて観た時には感じなかった様々な感情が
月日を経た今、確かに伝わってきました。
コヨーテ・アグリー
今週は個人的に久々に観たくなったお気に入りの音楽映画を。
今回は『コヨーテ・アグリー』です。
音楽的にはそうでもないのですが、
スタイルに「ROCK」を感じてこういうバーで働きたいと思いもしました。
ソングライターを夢見てニューヨークで一人暮らしをするヴァイオレットは、
生活資金を稼ぐためにクラブ・バー“コヨーテ・アグリー”で働くことにした。
そこでは、弁護士や女優を目指している女性バーテンダーたちが、
カウンターの上でセクシーでエキサイティングな
ダンス・パフォーマンスを繰り広げていた…。
(2000年・アメリカ)
夢や成功へのHow Toなんてないんだな、と改めて実感しました。
何かを成し遂げようと思えば「タフ」である必要もあると。
ちょっと趣向は違うけど、ある意味「女の世界」で働いていた
当時の私からすると共感する部分も多々ありました。
それにしてもかなり過激なバー(実在するクラブが舞台)で、
その突き抜けた感じが強い印象を持って残っていました。
一番カッコいいのは女店主のリル。
彼女の言う事はまさに正論だと今回観ても思わされました。
ただ強烈なスタイルというのは続けないとカッコよくないし、
しかも続けられなくなると多分余計惨めに映るし、
続けるのには相当の努力が必要なんだと
話の本筋とは違うところで考えてしまう私。
そして主役の下がり眉が妙に気になってしまった私。
でも「闘う女」の姿をありありと魅せつけられるので
お気に入りの映画の一つです。
歌はLeAnn Rimesが吹き替えをしていて、
最後は本人も登場しています。
LeAnn Rimes - Cant Fight The Moonlight (Official Music Video)
歌い手魂其の九十九・Al Jarreau
歌い手魂も99回目となりました。
今回は追悼の意を込めて、
先月お亡くなりになったジャズシンガーAl Jarreau。
私が彼の事を知ったのは数年前ですが、
何だかとても印象に残っています。
有名なのは“Mornin’”でしょうか。
Al Jarreau - Mornin' (Official Video)
なんて爽やかで晴れやかな曲。
今回彼の事を調べていて初めて知ったのですが、
元々は心理学を学び、数年間はカウンセラーとして働いていたそうです。
私も心理学を専攻していたので、急に親近感が湧きました。
デビューは1975年。
1978年・1979年共にグラミー賞の
最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞を受賞。
1979年リリースの『All Fly Home』から“All”。
他にも多数の受賞歴があるAl Jarreauですが、
ジャズ・ポップ・R&Bの3部門にまたがって
グラミー賞を獲得した、最初の個人なのだそうです。
沢山カバー曲もありますが、この”Take Five”は衝撃的でした。
ボーカルの域を越えてます。
“Take Five”自体個人的に元々好きな曲ですが、
“Spain”も好きなナンバーで、
それも超絶テクニックで演奏されていました。
この動画はドラム演奏にも注目です。
Al Jarreau - Spain (Live Under The Sky 90)
“Take Five”にしても“Spain”にしても曲自体難しいのに、
それをこんな風に歌いこなすなんて、すごいの一言です。
Elton Johnの名曲“Your Song”のカバーも是非聴いてほしい。
Al Jarreau - Your Song (live, 1976)
最後に、動画を色々見ていて「これは」と思った“Summertime”。
この曲も色んなミュージシャンが歌っていて、
そのアレンジの違いを聴くだけでも興味深い曲です。
一緒に歌っているAlita Mosesは初めて聞きましたが、
二人の絡みがまた素晴らしいです。
Summertime- Al Jarreau feat. Alita Moses at the Montreux Jazz Festivall 2015
ほんの2年前(多分2年経ってないと思うけど)のお姿です。
ロック・オブ・エイジズ
「ロック」と名の付く映画も色々ありますが、
今回は『ロック・オブ・エイジズ』。
トム・クルーズがロックスターを演じる事で、
話題になった事を思い出しました。
1987年のハリウッド。
サクセスをつかもうとする若者たちがひしめく大通り、
サンセット・ストリップに建つライブハウス。
そこで働きながらロック・スターを目指すドリューと
シンガーになるのを夢見て田舎から飛び出してきたシェリーは、
次第に心を寄せ合うように。
一方、彼らがあこがれている人気バンド「アーセナル」の
フロントマンであるステイシーは、
成功に酔いしれ、酒と女におぼれていた。
そんなある日、ひょんなことからステイシーとシェリーが
関係を持ったとドリューが思い込んでしまい、二人はケンカ別れをしてしまう。
(2012年・アイルランド)
トム・クルーズを始め、キャサリン・ゼタ=ジョーンズなど、
脇を固める俳優陣のパンチが効きすぎているからか、
主役の二人の印象が薄かった感じがしました。
個人的にはキャサリン・ゼタ=ジョーンズの歌とダンスは好きだし、
今回の役も個性が際立ってて良かったです。
歌と言えば当然ですが、メアリー・J・ブライジが飛び抜けてます。
現実味がないので話の内容は共感出来るものではありませんでしたし、
展開も無理矢理感が否めませんでしたが、
ある意味そこがこの映画の良さだと思います。
80年代ロックの曲が満載で、音楽はとても楽しめました。
その辺の音楽が好きな人にはお勧めです。