ラブ&マーシー 終わらないメロディー
今回は『ザ・ビーチ・ボーイズ』のブライアン・ウィルソンの
半生を映画化した作品『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』。
私は『ザ・ビーチ・ボーイズ』の曲はちゃんと聴いた事がなかったので、
これを機に聴いてみたくなりました。
バンド『ザ・ビーチ・ボーイズ』の人気が過熱していた
1960年代のカリフォルニア。
うなぎ上りの人気とは裏腹に、新たな音楽を模索して
スタジオで曲作りに没頭するブライアンは、
新作へのプレッシャーによって精神的に参ってしまう。
それから二十数年、ブライアンはメリンダと出会ったことで…。
(2015年・アメリカ)
『ザ・ビーチ・ボーイズ』の絶頂期、音楽にストイックだった頃から、
精神的にどんどん追い込まれていく様、
そして精神的に病んでしまった頃もとてもリアルに描かれていました。
また、ブライアン役の二人が(個人的には特にポール・ダノが)、
そのストイックさをよく表現してて良かったです。
音楽は当時の曲が満載で楽しめるし、
カメラワークなどの演出方法も個性的で世界観に引き込まれます。
本当の助けとは?本当の自分とは?
何がそうなのか、どこにあるのか。
色々と考えさせられる部分がありました。
エンドロールではブライアン・ウィルソン本人の演奏があり、
内容が尚一層心に残ります。
どこでどんな出会いがあるのか分からないし、
些細な出会いが自分の運命を大きく変える事もあると
改めて感じずに得ませんでした。