BECK
前回『NANA』を紹介したので、今回も同じく
漫画が原作で映画化された作品『BECK』を。
これも原作のファンだったので、映画化と聞いて
「やめてくれー」と思いました。
平凡な毎日を送るごく普通の高校生コユキが、
偶然天才ギタリストの南竜介と出会い、
才能あふれる千葉、平、サクらとともにBECKというバンドを結成する。
コユキは天性の才能を開花させ、バンドも成功を重ねていく中、
ある日、ロックフェスへの出演依頼が舞い込む。
(2010年・日本)
やっぱり原作が好きでこだわりがあるだけに、
観る目が厳しくなっているのは否めません。
逆にあらすじもしらない人が観たら、
話の急展開さについていけないんじゃないかと思いました。
原作の内容を凝縮して話の展開を追いづらいのは勿体ないし、
バンドメンバー以外の登場人物の印象が薄いのも難点かも。
そんな中で「この人じゃないんだよなぁ」という感じはあっても、
イメージに近づけてきているのも伝わってきます。
レビューをちょっと覗いてみると、
コユキが歌わなかったのがイメージ悪かったみたいですが、
個人的にそこはそれでも良かったと思っています。
(多分歌ってた方がもっと「こうじゃない!」感があったはず)
まあ、確かに終始歌声を聴かせないのはずるいと思ったし、
バックがガンガンに鳴ってる中でコユキだけが浮いているのは
否定しようもありませんが。
原作ファンからすると、やっぱり突っ込み所満載だけど、
渇いた感じの音は結構好きでした。