永遠のジャンゴ
今週はジプシー・ジャズに焦点を当てた二つの作品を紹介します。
今回は伝説的なジプシー・ジャズのギタリスト、
ジャンゴ・ラインハルトの伝記映画『永遠のジャンゴ』。
公開中の時から観たいと思っていた作品。
ロマ出身であるジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルトは、
パリの名門ミュージックホールであるフォリー・ベルジェールの
ステージで観客からの喝采を浴びていた。
アーティストとしての栄華を極める彼だったが、
ナチスドイツが各地でロマを迫害しているのを知って
激しい怒りと悲しみを抱く。
家族や自身にも危険が及ぶ中、
ナチスドイツの上層部が集まる夕食会での演奏を命じられ…。
(2017年・フランス)
ジャンゴ・ラインハルトの存在をこの映画で知りました。
個人的にすごく好きな音楽観で、
もっとジャンゴの音楽、ジプシージャズを聴いてみたいと思いました。
音楽から表現方法を奪ったら、何が残るんだろう…。
私も音楽をやる立場として、音楽好きの立場として、
想像するだけでその辛さ・苦しさを感じずにはいれません。
哀愁漂う旋律、ギターとバイオリンの響き、そして軽快なリズム。
その世界観と音楽に魅せられました。
それが3本の指で弾くのだからすごい。
ギタリストが観るとまた違う印象になるんだろうなぁ。
今、出来る事をして、生きて、なのにそれすら奪われて…。
この時代の作品はよく観るのですが、
その度に複雑な思いが溢れてきます。
ジャンゴ役のレダ・カテブの演技が素晴らしかったです。