SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

マリア・カラス 最後の恋

前回はマリア・カラスの晩年の活動を描いた『永遠のマリア・カラス』を

紹介しましたが、今回はオペラ界のトップの座を収めた彼女の

波乱万丈な恋愛を描いた『マリア・カラス 最後の恋』。

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前回の『永遠のマリア・カラス』にも、少しですが

オナシスが(写真だけ)出てきていました。

 

実業家のメネギーニに見い出され、

地味な女性から人気オペラ歌手へと変ぼうをとげたマリア。

やがてメネギーニとマリアは結婚し、

トップの座を守るべく二人三脚を続けるが、

無一文から身を興して世界一の富豪となった

海運王オナシスがマリアの心を奪う。

(2005年・イタリア)

 

話の展開がちょっと早い感じは否めないかもしれません。

人間関係が入り組んでいて複雑ですし、

恋愛を通して、文化の違いすら実感させられます。

でも、そういうのもノンフィクションならではだと思います。

 

苦しみは人を強くさせますが、

「本当の強さ」は苦しみの中から解放された時なんだと思います。

カラスは、最後の恋を通して苦しみから解放されたのか、

それは実際のところ本人しか分からないものですが

色々と考えを巡らせました。

 

また、「芸術家と愛」や「仕事」、

「愛や仕事に対する男女の考えの違い」など、

考えさせられる部分が多く、興味深かったです。

どんな違いがあったとしても、

大切なところで一緒になれれば幸せなのかもしれませんが。

 

燃え上がるような最後の恋の中で、

満ち足りた思いになったりさらなる苦悩を抱いたり…

どうしてもすれ違ってしまう思いの切なさを感じます。

 

時系列としては『永遠のマリア・カラス』の方が後なので、

こちらを先に観た方が良かったかな、と思っていたのですが、

最後まで観ると、こっちを後で良かったかもと思いました。

 

『永遠のマリア・カラス』でも劇中歌にありましたが、

こちらでも「カルメン」を素晴らしく歌いあげていました。

 


映画 マリア・カラスの最後の恋 カルメン