SHIINBLOG

Liva's anything about...?

都内で活動中の本格派アコースティックユニットLivaealのブログです♪

ブルックリンの恋人たち

昨日に引き続き「ちょっと惜しい!」と感じた作品です。

今回は「家族」を考えさせられた『ブルックリンの恋人たち』。f:id:livaeal:20190118200341j:plain

どうして「恋人たち」になったのか、どう考えても謎です。

 

人類博士号の取得を目指しながらモロッコに暮らすフラニーに、

ミュージシャン志望の弟ヘンリーが交通事故に遭って

意識が戻らないという知らせが届く。

慌てて家族のいるニューヨークへ飛んだフラニーは、

弟の部屋で彼の日記を見つける。

それを手に、ヘンリーのアルバイト先だったギター店や

恋人と行ったダイナーなどを巡り、

ケンカ別れしたままだった彼の尊さをかみしめる。

ある日、ヘンリーが敬愛していたミュージシャンのジェイムズと出会い…。

(2015年・アメリカ)

 

この映画では事故がきっかけだったから複雑な気持ちにはなりますが、

それでも「何かを残す」という事はとても大事だし意味深い行為だと思います。

「家族」って分かっているようで知らないし、

分かろうとしなければ分からないままに終えてしまう方が

もしかしたら多いのかもしれません。

分かり合うというのは元々とても難しいのに、

近しい人ほど与えられていたはずのその「権利」を

お互いに放棄してしまうという事が往々にしてあるという

遣る瀬無さを感じました。

 

何かをきちんと受け入れたり、

価値観を変えたりする瞬間ってとても尊い

 

音楽も良いし、漂う穏やかな空気感も好きでしたが、

クライマックスがないまま終わってしまったような感じで残念。

前半は良かったけど、印象にはあまり残らないような、

ちょっともったいない作品でした。


アン・ハサウェイ主演+製作!映画『ブルックリンの恋人たち』予告編

サンシャイン♪ 歌声が響く街

先週、最近観た音楽映画で個人的にヒットした作品を紹介しましたが、

今週は「ちょっと惜しい!」と思った2作品を。

今日は、アイルランドミュージカル映画

『サンシャイン♪ 歌声が響く街』を。

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音楽は満載でした。

 

スコットランドのリースで生活しているロブとジーンのもとに、

兵役を終えた息子のデイヴィーが帰ってくる。

デイヴィーは、妹のリズの紹介で出会ったイヴォンヌと瞬く間に恋仲になる。

そんな中、ロブが24年前に交際していた女性の葬儀の連絡があり、

彼女には娘がいることが発覚する。

(2013年・アイルランド

 

正直な感想としては可もなく不可もなく。

突飛な感じが全然なくて、印象が薄い映画でした。

 

何かの節目にパーティーを開く文化は見習いたいところ。

歳を取ったり、関係を深めたり…。

そういう日常的な事に、ある区切りで非日常を取り入れる事で

物事を肯定的に受け止める一つのきっかけになるんだと思いました。

そういうのが「幸せ」を感じる手段でもあるんだろうな。

 

過去に作ったものは、今も未来も抗いようがない。

それが「罪」だとするのなら、「罰」たる何かを背負うのは

人として当然の流れなのかもしれません。

でも、何を背負っても償えない物も沢山あるのが、

それこそ人間の業でもあります。

そういうものを巡り巡って、「許す」事が大切なんだなぁと

しみじみ思いました。

 

映している人によって、感情の流れも変わるけれど、

あまりに移ろい過ぎて最終的な主旨がバラけてしまってる印象です。

「人それぞれ、それぞれの道がある」と言うのは当然だから、

映画の印象としては今一歩、説得力に欠けました。

youtu.be

生の自由

生の自由

発想に 限りはなく

どこまでも 自由に

 

恐れずに 掴み取り

いつまでも 繰り返し

 

答えなど 求めずに

とめどなく 溢れ出す

 

批判には 飲まれずに

ただ私を 進むだけ

 

立ち止まり 休みもし

悩みすら 受け入れて

 

感情も 感覚も

より深く 研ぎ澄ませ

 

限りある この命

限りない 生の自由

はじまりのボーイミーツガール

昨日に引き続き、最近個人的にヒットした音楽映画をご紹介。

今回はほろ苦くて甘酸っぱい作品『はじまりのボーイミーツガール』。

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子どもじゃないし大人には遠い…。

そんな微妙な時期をよく描いている素敵な作品です。

 

12歳のヴィクトールにとって目下の悩みは、

妻に先立たれて以来落ち込んでいる父親のことだった。

彼はみんなの憧れで優等生のマリーのことが好きだったが、

劣等生の自分は彼女に相手にされるはずがないと思い込んでいた。

ある日、ヴィクトールはマリーの家に招待され…。

(2016年・フランス)

 

微妙な年頃の微妙な感情の起伏をよく表現した作品でした。

思春期特有の心の表現が絶妙で、その距離感にドキドキしてしまいます。

マリーとヴィクトールの表情も良く、世界観に引き込まれました。

そこに響くチェロの音色が哀愁を漂わせ尚良い。

 

どれだけ「本当は大事なこと」でも、

その大事ささえも残念ながら一律ではない。

特に子供からするとその降り幅は大きくて、

自分の「今が大事」こそが「一番大事」になる。

そんなマリーの気持ちが分かるからこそ、切なくなります。

結果的にはその「今が一番大事」こそが「生きる」事なのかもしれません。

 

自分で見えるものと見えないもの、見ようとしないもの。

そのバランスをよく描いているなぁと感じました。

目が見えていようと見えていまいと、

「見よう」とするだけで「見える」ものは

きっと増えるんだろうとも思います。

 

「何か」が小さな波を作って、意図していなかったものを変えていく。

小さくて大きい、それこそが個々であり人であるんでしょう。

真っ直ぐな愛の大きさを感じました。

 

音楽シーンはあんまりなかったけど、

最後のシーンだけでも満足するくらいでした。


『はじまりのボーイミーツガール』予告編