少年メリケンサック
今週もテンションが高い音楽映画、続投です。
俳優陣も豪華で惹き付けるし、私は結構好きです。
レコード会社に勤めるかんなは、
動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド
“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。
彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、
彼女が見つけた映像は25年前のものだった。
予想外の事態に困惑するかんなだったが、
バンドの全国ライブツアーに同行するはめになり……。
(2008年・日本)
とりあえずテンションは高い、と言う第一印象ではありますが、
ストーリーもちゃんとしてる人間ドラマでもあります。
おっさんがパンクをする、というのを描いているのも
また色々と考えさせられることがあります。
(基本的にパンクは若者が一端を背負う初期衝動の文化だと思うし)
何でそれを面白おかしく、
むしろちょっと感動的に魅せられるかと言えば
やっぱり佐藤浩一さん始め、
俳優陣の力あってこその事だと思います。
宮崎あおいさんも良いし、共感できます。
キム兄さんの泥臭さと若い頃のギャップも好きだし、
ジミーさん扮する田口トモロヲさんとか、
あり得ないのに、あり得る気がします。
個人的にはアキオがかんなの彼氏の事を
「だからやってる音楽も無臭なんだよ」と
(想像上で)言ったところが印象的。
“無味無臭じゃ何にも響くものはないよな、確かに”と
思わせてくれた、おっちゃんの一言。イイ。