歌い手魂其の百十三・奥田民生(ユニコーン)
前回の草野マサムネさんがカバーしていたと紹介して、
30周年を迎えたと知ったので、
今回はそんな繋がりを感じつつ奥田民生さん。
脱力感が何とも独特な、味のある歌声が後を引きます。
私が一番思い入れの深い曲は“さすらい”です。
この歌詞もとても好きだし、メロディも好きだし。
すごく奥深い曲だと思うんですけど
その上にコーラスがまた秀逸。
1986年に結成した『UNICORN(ユニコーン)』が翌1987年にデビュー。
バンドは1993年に解散しましたが2009年に再結成しています。
ソロでも“すばらしい日々”を演っていて
その違いを聴き比べるのも一興です。
以前働いていた職場で、真面目な上司(女性)が
カラオケで“大迷惑”を熱唱していたのが結構衝撃でした。
この曲がファーストシングルで、大ヒットしたんですね。
1987年にデビューしたのにファーストシングルリリースが
1989年と言うのが、何とも不思議です。
これは再結成した時の動画です。
因みに、その彼女は「北斗の拳」の主題歌まで熱唱してくれ、
今でも思い出すくらいの強烈な爪痕を残しています。
1993年にバンド解散後、翌1994年からソロ活動を開始。
ソロデビュー初シングル“愛のために”で初のミリオンセラー。
ご自身の活動だけに留まらず、『PUFFY』のプロデュースでも
手腕を振るい、注目を集めました。
私も『PUFFY』のカバーで『ユニコーン』の曲を知ったりしました。
その流れでも、井上陽水さんとのコラボは最高ですね。
本当は“ありがとう”を載せたかったのですが、
動画がなかったので“アジアの純真”を。
この意味分からん感じも良かったし、
何と言っても個性対個性が生み出す濃さを感じます。
『東京スカパラダイスオーケストラ』にゲスト参加した曲
“美しく燃える森”は割りと最近知ったんですが、
2002年リリースの曲だったんですね。
とにかくカッコいい。
カッコいいと言えば、山崎まさよしさん・Charさんとのユニット『三人の侍』。
以前youtubeで見て「これは素敵!」と思ったんですが、
残念ながら動画は削除されていました。
それで検索していると、斉藤和義さんとのコラボが出てきたので、
斉藤和義さんの曲“ずっと好きだったん”を。
二人とも、いい感じに力が抜けてるからこそ
個性が引き立っているという凄さを感じます。
カバー曲ではRCサクセションの“スローバラード”がお勧め。
色んな人がこの曲をカバーしているし、
勿論聴く度に「いいなぁ」と思うんですが、
民生さんの歌はそれでも突出している気がします。
それこそ色々なミュージシャンと交流が深くて、
沢山の曲を提供したりコラボしていますし、
また彼自身のカバーアルバムも面白い。
味と深みと個性の詰まった奥田民生色が、
どんな形であれ絶対的に響いてくるのは本当に素晴らしいです。
曲を聴いたり動画を見てたりすると「これもこれも」と
なってしまって収拾つかないのですが、
最後に「ひとり股旅」の活動から“イージュー☆ライダー”。
奥田民生 『ひとり股旅スペシャル@嚴島神社 イージュー☆ライダー』
私が大好きな『エレファントカシマシ』も今年デビュー30周年。
この世代の方々のエネルギーと個性には、マジで感服します。
学ばされるものが沢山あると同時に、
ただただ感じるものが多すぎるすばらしさ。