2020-06-05 Let Go poem Let Go 飲み込まれていくようだ 私とあなたは全く別物なのに 同じ部分だけ 手を握って 心地良かったんだろうか 伝わる手の温もりに浸かって いつの間にか 離せなくなった 私だったはずの 私はどこ? 飲み込まれていくようだ 似た者同士はありふれているのに 特別だと 買い被って 共通項ばかりが膨らんで 違うとは言い出せずにいる それでも笑っている二人は あなただったはずの あなたはどこ? それで良い様な振りをして 二人とも 自分を失ってゆく その手は 柔らかかったのに 手を離す時が来た 二人が二人に 戻る時 温かいはずだった その手を 離して