ニッチなギターテクニック練習研究(008):リズムトレーニング~メトロノームの使い方
どもdeeです。
本日は地味ですが、メトロノームの使い方について。
■リズム感が悪い
セッションやアンサンブルで気持ち良くなれないときってのは
大抵、プレイヤー同士のリズムが悪いときです。
リズム感が悪いってのはどういうことでしょうか?
例えば、手拍子を打ってみます。
「タン、タン、タン、タン・・・」と等間隔で叩けないというのは
極端にリズム感の悪い人となります。
カラオケで歌謡曲に対して手拍子を入れるのは簡単でも
Hiphopやヘヴィーメタルだと手拍子を合わせられないなどもあるかも。
でもまあ、演奏に合わせて手拍子をふいに入れるくらいは
ほとんど誰にもできるでしょう。
リズム感とはリズムを感じる能力のこと。
歩くとき人は一定のリズムで左右の足を出しています。
リズム感が「ない」というのは、耳が聞こえていれば基本的に
感じられるものであります。
■演奏に必要なリズム感
演奏のときに曲が遅れたり早くなったりすると歌い手さんは歌いにくいですね。
バンドの各プレイヤーが出しているリズムがバラバラなら
観客もその音楽を聴けたものではありません。
どうして演奏のときに曲が遅れたり早くなったりするのでしょう?
理由①:演奏能力がない
リズムは点で考えると音を出すべきタイミングで正確に
音をだせればリズムはズレません。
演奏技術自体が未熟で出すべきタイミングに音を出せないのであれば
リズムがフラフラします。
この辺りは楽器により難易度が違います。
ギターで考えればずっと同じ音で8ビートを刻み続けてれば
リズムはズレないプレイヤーは多いと思います。
細かくコードが変わっていけば左手の移動がリズムについてこれず
もたったり、急いでポジションをチェンジして走ったりするわけです。
理由②:音楽性がない
そもそも音をだすべきタイミングというのがわかっていない・・・
例えば拍はとれるとしても、その曲が支配している
ノリが理解できないということでしょうか。
これは出来てる出来てないのふり幅が広く、リスナーはわかってなくても
プレイヤー同士では違和感を感じたりする場合があります。
大抵はプレイヤーも全員が違和感を感じていると言うよりは
一部のメンバーが出そうとしているノリ対し、
一部のメンバーがその出そうとしているノリに気づかない・・・
みたいな状況になります。
リズム感に悩んだら留意したいポイントです。
■メトロノームの使い方
メトロノームは機械的にクリック音を出してくれる機材です。
このメトロノームの効果的な使い方を模索しましょう。
多くの人はメトロノームの使い方、リズムのノリ方を
上手に使えてないかもしれません。
①クリック依存症
よくあるのがメトロノームを出しているときはテンポキープできている。
なくなった途端にテンポキープができなくなる・・・といった症状です。
これは自身から内なるリズムを作り出すのではなく
あくまで周りに鳴っている音になんとなく合わせているといったことで
起きる現象です。リズムを自ら作り出していかないとノリは発生しません。
クリック依存症への対策として
メトロノームのリズムを「1・2・3・4」と鳴らすのではなく
「2.4」のみを鳴らします。
そのことによってリズムの頭を乗っかるのではなく
自ら作り出していく効果が望めます。
②表現するテンポの幅
練習しているフレーズが今もっている実力より難しかったり
どう弾こうかまだ解釈が出来きれていない場合、
もっとテンポを下げてみてジじょじょにテンポを上げていくことを
お勧めします。
とにかくメトロノームで練習するときは
単純な手順の確認だけではなく、覚えたフレーズやアレンジの応用を
考えるべきだと思います。
そのためあらゆるテンポで表現することをお勧めします。
③どんなメトロノームを使うか
クラシックや学校で使用されるのは昔ながらの
ぜんまい式のメトロノームだったりしますが
いまどきはスマホのアプリでも使用できます。
なるべく安定して気軽に身近に使えるメトロノームを用意すべきです。
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ノリ/グルーヴの話になると奥深いのですが本日はもうちょっと
基本的なところのメトロノームの使い方のお話でした。
社会人バンドもいっぱいいて毎日のように合同練習することなど
できないバンドも増えていると思います。
遠く離れていたり一緒に会える時間が限られているメンバーと
一緒に気持ちよく演奏したいからこそ個々は普段から
共通ルールとしてメトロノームを元に
個人練習しておくべきだと思います。
■テクニック不足の克服法
とにかく反復的に練習することなんですが
どうやったらより効果が出るか考えることです。
どこかスイッチが入ると細かいところを
すごく気にしてしまします。
その工程は皆が集まったときに練習するのではなく
個人で演奏するときに練習することです。
手順の効率化など色々なアイデアを出していきましょう。