ラブソングができるまで
今週は「シンガーソングライター」に関する作品を鑑賞。
前回紹介した『ヒップスター』とは大分毛色が違いますが、
今回は『ラブソングができるまで』を。
結構前に観た事があったんですが、今でも(だからこそ?)新鮮で楽しめました。
すっかり人気のなくなった80年代のポップスター、アレックス。
そんな彼のもとに、人気絶頂の歌姫からデュエット曲の
作曲と収録のオファーが舞い込む。
絶好のカムバック・チャンスを得るアレックスだったが、
彼に作詞の経験はない。
そこで、彼は作家志望のソフィーを巻き込むことに。
(2007年・アメリカ)
前観た時は「元スター」を願い出てでもやとうとする感覚が
全くと言っていいほど理解できなかった気がします。
時を経た今だからこそ、それにも結構需要があったり、
本人も(苦々しく思いながらも)「背に腹は代えられない」思いを持つのも、
どちらとも分かるようになりました。
ヒュー・グラントは当時も知ってましたが、
この作品を観て「いい俳優さんだなぁ」と改めて思っていました。
今観ると、ヒュー・グラントはもちろん、ドリュー・バリモアがキュート。
くるくる変わる表情が素敵です。
音楽に見限りをつけながらも、本当は音楽が大好きだと思う素直さが
アレックスの意外性で魅力でもあります。
少しでもアンテナを張っていないと、ちょっとした言葉や才能にも
心が動くことは実際あり得ませんからね。
と同時に「創ること」=「産業」になってしまう悲しさに、すごく共感。
当時の音楽背景も存分に反映されてて面白い。
コメディーならではのツッコミどころ満載なところも。
個人的に、ソフィーのお姉さんのキャラが大好きでした。